生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

自分なりの理想像がないとダメよ!

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座っている姿勢、立っている姿勢などの姿勢…

立があがる動作、歩く動作、走る動作、物を持つ動作などの動作…

自分なりの理想像をもっていますか?

こうして聞いた理由は、

この質問に答えられる実習生や新人理学療法士は 少ない現状だからです。

中堅理学療法士でも答えられないことは多々あります。

だけども、考えてみてください。

我々は患者を相手にするわけです。

患者の姿勢や動作を改善させるわけです。

一つ一つの姿勢や動作への自分なりの理想像、目標がないのに

どこを目指してアプローチしていくのでしょうか?

適当ですか?

なんとなくですか?

良くなればいいですか?

理想像・目標なき介入は 理学療法士の力ではないと思って下さい。

ほんとんどは患者の力です 。

患者のモチベーションや能力、回復力が高ければ良くなります。

理学療法士の自己満でしかありません。

自分なりの理想像、目標を持ち、

+患者の感じ方を聞きながら、 仮説検証を繰り返していきましょう。

近道はありませんよ。

理学療法士って楽しいですね!!

 

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実習生、新人理学療法士は実技を増やそう

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もっと、もっと

どんどん、どんどん

人間の動き方・感じ方・反応

を経験しよう!!

絶対に臨床につながるものは大きいよ!!

 

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

私がいつも思っていることを簡単にまとめさせていただきました。

少しでも考え方の参考になればと幸いです。

38-39度の発熱勃発‼2回目のコロナワクチン接種後‼

コロナウイルスパンデミックになり、

1年半が経過しました。

我が国、日本では感染拡大は全国に蔓延してきています。

しかも、様々な変異型のコロナウイルスがです。

 

感染は止まりそうもないので、

できる感染対策を引き続き、行っていくしかありません。

 

行動制限を含め、感染対策が大変ですけど、

みんなで乗り越えましょう。

 

近況として、

コロナウイルスワクチンの接種が

医療従事者、高齢者と進んでいます。

7月末までに、医療従事者および高齢者は完了するとの報告もあります。

その後、ようやく一般成人の方も接種が始まっていく予定みたいです。

早く打ちたいと期待している方が多いのではないかと思います。

そんな気持ちがありがながらも、不安な気持ちもあるでしょう。

 

私自身は理学療法士であり、

医療従事者にあたるため、

2回目のワクチン接種を

5日前に一足早くさせていただきました。

皆様には、感謝申し上げます。

 

そこで先行接種した経験を踏まえ、

経験談をブログに書いていこうと思います。

 

前回は、

接種後の疼痛について

理学療法士的に考えてみました⇩

 

kenkoupt.hatenadiary.jp

 

今回は、

2回目の接種後の発熱、全身倦怠感

について書いていきます。

 

それが想像絶する”しんどさ”だったのです。

 

 

さて、コロナウイルスワクチン接種の副反応について、

厚労省より報告されています。詳細は下記URLをご覧ください。

新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

接種部位疼痛に関しては、2回目も

1回目のブログでお伝えした通りの強い疼痛が出現しました。

ブログをご参照下さい。

 

さて、2回目の副反応として

顕著に現れたのは、

発熱全身倦怠感です

 

厚労省の報告によると、

 

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2回目のコロナウイルスワクチンの副反応は、

近況では、

 37.5度以上の発熱が50%程度

全身倦怠感は70%程度

がみられるとされています。

 

私自身もやはり、37.8度の発熱が出ました。

全身倦怠感は半端なく出ました。

もちろん、仕事が集中できないレベルでした。

 

1回目の接種では出現することは少ないのですが、

2回目では顕著に現れるみたいです。

 

接種当時でなく、

接種日から2日目に出現します。

 

ちなみに私はクリニックで働いていますが、

職員の90%に発熱、全身倦怠感がでました。

しかも若ければ若いほど反応は強いみたいで、

20代の方では何名かは39度まで発熱しました。

もちろん、早退し、安静になりました。

すごくしんどいです。寒気がします。

座るのもしんどいです。

 

ここで考えてほしいのは、

医療従事者で39度の発熱が出た場合、

早期に対応が可能です。

(医師診察にて解熱薬など)

 

しかし、

これから医療従事者でない方が接種し始めるわけです。

早期の対応はできませんよね。

大丈夫ですかね。

 

一般の皆様、これだけは承知しておいて下さい。

発熱します。

倦怠感が強いです。

 

仕事は接種日の次の日は休んだほうがいいですよ。

 

解熱薬を持っていたほうがいいですよ?!

 

オリンピックのアスリートが打つならば、

早く打ってあげないと、

パフォーマンスが下がってしょうがないですよ。

 

言い忘れていましたが、私が打ったワクチンは、

ファイザー社のコミナティです。

 

 以上です。

 

これだけは言っておきたくて、

書かせていただきました。

実習生必読!よくある座位の仮説検証!

”端坐位で体幹右側屈位”

臨床場面において、普段の生活において、

いろんな場面で遭遇します。

 

理学療法士ですから、すぐに姿勢や動作に目がいってしまうのです。

 

臨床場面では、

脳血管障害の患者さん、整形の患者さん、内部の患者さん、

フレイル・サルコペニアの患者さん…

色んな患者さんにこの非対称性な姿勢は見られます

特に脳血管障害の場合は、片麻痺で左右のどちらかに麻痺がでることにより、

筋肉のコントロールがきかなくなるために

非対称性の端坐位姿勢は出やすくなります

 

また、この非対称性の端坐位姿勢は、

臨床場面だけでなく、健常な方でも若年者でも多く見られます

 

では、なぜ、このような端坐位姿勢をとってしまうのでしょうか?

今回は、この非対称性の端坐位姿勢の問題点を

のように導き出すかを一緒に考えていきましょう。

 

実習生の方、新人理学療法士の方、また運動に携わるトレーナー等は必見ですよ。

では始めていきたいと思います。お付き合い下さい。

 

 

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上のスライドのように、端坐位で体幹右側屈位の患者さんがいるとします。

皆様だったら、どう考えますか?

どうして身体が右に傾いているの?

 

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なんでだろう?

私自身はスパーバイザーを多く経験していますが、

実習生がよく考えてくる問題点で多いのは、

下のスライドのように、

体幹右側屈位の端坐位

です。

 

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でも、

体幹右側屈位の端坐位は、見た目の現象であり、

この言葉(姿勢)自体は問題とはなりません。

 

まずは患者さん自身の主訴が大事です。

「右に傾いていることが違和感」

「右に傾いていることで端坐位がとれない」等が前提となります。

この前提がある場合、

右側屈位の端坐位がどうして起こっているのかを仮説を立て、

その仮説を一つ一つ検証していくことで、真の問題点がようやく抽出されます。

さらに言うのであれば、

例えば、この姿勢が食事動作の遂行を妨げている場合は、

問題の優先度は格段に高くなります。

 

では、どうすればいいのだろうか?

 

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まずは、体幹右側屈位の端坐位姿勢は

どうして起こっているのか?

考えられることを羅列してみましょう。

ここで大切なことは難しい言葉で書く必要はありません。

見たまま、思ったままを紙に書いていきましょう。

私のやり方は、付箋に思ったことを、どんどん、どんどんと

羅列していきます。

 

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羅列していくと、

体幹での仮説が上のスライドのように、5個挙がりました。

 

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そして臀部・下肢の仮説が4個挙がりました。

まだまだ、たくさん考えられることはあると思います。

ただ、この時点では仮説ですから、問題点ではありません。

問題点は仮説を検証して、検証されて初めて問題点と言えるのです。

 

では、仮説を検証f:id:kenkouPT:20210510052536p:plainしていきましょう。

 

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上のスライドをご参照下さい。

仮説検証Ⅰ:

体幹右側屈位の端坐位の体幹を、ハンドリングで垂直位にしてみましょう。

抵抗があるか、ないかをみる必要があります。

抵抗がない場合は、左側腹部の求心性収縮が弱化している可能性が考えられます。

ここで、今度は、ハンドリングで左側腹部の求心性収縮を作ってみましょう。

これで垂直位をとれるのであれば、

ようやく、左側腹部の求心性収縮の弱化が問題点と言えるようになります。

加えて、このハンドリングにより、食事動作の遂行が円滑になった場合は、

優先度の高い問題点と言えます。

よって、

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問題点としては、

#左側腹部の求心性収縮の弱化による体幹右側屈位の端坐位が

食事動作の遂行を妨げている

とすることができます。

どうですか?

意味わかります?

 

ようは、

体幹右側屈位の端坐位の姿勢自体は問題ではなく、

その体幹右側屈位の端坐位は”なぜ”起こっているのかを検証しなければなりません。

”なぜか”を何度も何度も検証して、改善する傾向が見られたら、

それが真の問題点と言えるのです。

 

今回の場合だと、

ハンドリングにて、左側腹部の求心性収縮を作ってみる。

これで体幹が垂直に戻るならば、ここに問題がありそう。

だから、アプローチとしては、

左側腹部の求心性収縮を高めるようなことをするのです。

で、実際に体幹垂直位をとれるようになるのならば、

真の問題点であったとできるわけです。

 

わかりますか?

問題点の抽出って、仮説をまずたくさん挙げられるかが大切で、

かつ、その仮説を検証していく作業が必須になるわけです。

 

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上のスライドをご覧ください。

次の場合はどうでしょう?

 

仮説検証Ⅱ:

体幹右側屈位の端坐位の体幹を、ハンドリングで垂直位にしてみましょう。

抵抗があるか、ないかをみる必要があります。

抵抗がある場合は、

①左への重心移動が嫌または不安

 重心を右に残したまま脊柱を修正する方向へと  誘導した際に右側腹部が伸びれば、左側に何か嫌なものか不安がある→左に問題がありそう

②右側腹部の伸張が嫌または不安

 どんな場面も右側屈位である→右に問題ありそう

各左右の問題点疑いを、ハンドリングや環境を変えてみて、

改善すれば、ようやく問題点と言えます

 

①の場合、

左で重心を取りたくない要因はなんなのかを考えなければなりません。

その嫌なこと、不安なことを

取り除くようなハンドリングや環境で変化をみてみましょう。(これが検証)

 

②の場合、

右側腹部の伸長が嫌な要因はなんなのでしょうか?

これを一つ一つ検証していきましょう。

 

 

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実習生、新人理学療法士のうちから、

こういう癖をつけておかないと

なー、なーの療法士になってしまいます。

 

理学療法士には色んな手技がありますが、

その手技をやっていれば万能だと言う手技はないと考えています。

 

ようは基本をしっかり押さえ、

まずは難しいことは考えず、

見たまま(現象)を大切に、

その現象がなんで起こっているのかの仮説を立て、

その仮説を一つずつ検証していく作業が必須となるわけです。

 

仮説が検証された問題点が真の問題点なのです。

 

検証なき、問題点はありません。

 

わかりましたか?

なんとなくでもいいから、わかっていただけたら、

この記事の価値はあるなと思います。

 

理学療法士って楽しいですね!!

楽しいですよ!!

 

高校生の皆さん、理学療法士目指しませんか?

実習生の皆さん、実習頑張れー!

新人理学療法士の皆さん、必死に考え、患者さんに向き合いましょう。

 

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

良ければお気に入り登録をよろしくお願いします。

コロナウイルスワクチン接種後の疼痛について

コロナウイルスパンデミックになり、

1年半が経過しようとしています。

まだまだ、感染は止まりそうもないので、

できる感染対策を引き続き、行っていくしかありません。

 

行動制限を含め、感染対策が大変ですけど、

みんなで乗り越えましょう。

 

近況として、

コロナウイルスワクチンの接種が

医療従事者、高齢者と進んでいます。

まだまだ、行き渡っていませんが、

着々と進んでいく予定と報告されています。

 

私自身は理学療法士であり、

医療従事者にあたりますので、

1回目のワクチン接種を一足早くさせていただきました。

皆様には、感謝申し上げます。

今回は先行接種した経験を踏まえ、

接種後の疼痛について

理学療法士的に考えてみたので

このブログで書いていこうと思います。

 

さて、コロナウイルスワクチン接種の副反応について、

厚労省より報告されています。詳細は下記URLをご覧ください。

新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

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上のスライドをご覧ください。

接種部位の副反応として、

発赤、腫脹、硬結が10%程度の方にみられ、

約1週間で改善するとされています。

 

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次に上のスライドをご覧ください。

同じように接種部位の副反応として、

疼痛、熱感、かゆみが報告されています。

やはり、熱感、かゆみは10%程度ですが、

疼痛は90%の方に出現しています。

疼痛の出現率は相当高いようです。

 

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では、どうして接種部位の疼痛は起こるのでしょうか?

 

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コロナウイルスワクチンは筋肉注射です。

インフルエンザワクチンとは違い、皮下注射ではありません。

注射をを打つ場所は三角筋中部線維です。

外から触れることができる大きな筋肉です。

 

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三角筋中部線維は

肩関節を外転するときに最も使う筋肉です。

外転とは、肩を外側に挙げていくことです。

 

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だから、コロナウイルスワクチン接種後は、

肩を外側に挙げていくときに、

疼痛は最も強く出現します

 

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また、肩を外側に挙げていかなくても、

押すことで疼痛は出現します。(圧痛)

 

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これらの肩を外側に挙げた時の疼痛や、

押したときの疼痛(圧痛)は1週間程度で改善すると報告されています。

 

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上のスライドは私自身の接種部位疼痛の変化を表しています。

疼痛最大を10、疼痛なしを0とした場合とします。

肩を外側に挙げる痛みは、接種日から5日目くらいまでは残りました。

痛みの強さは8~10と強い痛みで、肩を挙げる度に、

”いたー”と声が出てしまうくらいでした。

 

一方、押したときの疼痛(圧痛)は、

1週間経っても残り続け、

2週間で、ようやく消えました

結構、長引きました。

こちらも痛みは強かったです。

 

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私自身としては、

インフルエンザワクチン接種よりも
コロナウイルスワクチン接種の方が、

疼痛は強く出現しました。

だけど、2週間程度で完全に消えるので、

接種部位自体の疼痛は問題ないでしょう。

 

今後、接種が進んでいきます。

疼痛について、この記事が少しでも役立つと幸いです。

 

最後に、

気になることは、肩が痛い人(肩関節周囲炎や腱板損傷など)が打つ場合は、

注意が必要かもしれません。

 

言い忘れていましたが、私が打ったワクチンは、

ファイザー社のコミナティです。

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