フレイル健診の効果は?
これまで、
フレイル
についてお伝えしてきましたが、
ついに厚生労働省が動き出しました
すでに始まっていますが、
2020年4月から、
75歳以上の健康診断にフレイルチェック項目を追加されました
上記の簡単なアンケートでスクリーニングで抽出します
このアンケートはエビデンスの基づくもので
ほとんどが基本チェックリストを基にして作成されています
詳細はこちらの厚生労働省のPDFをご覧下さい
ただ、市の健診には管理栄養士はいるのですが、
理学療法士はいないのです
スクリーニングで対象を抽出したら、
即、運動機能をチェックすべきだと思います
そのうえで、フレイルならば、
早めに理学療法士による運動介入、管理栄養士による栄養指導が必要でしょう
推測ですが、
かなりの方がフレイル状態であると思われます
クリニックで働いていて
特にバランス機能、持久性が低下している方が多くみられますからね…
ほとんどの原因は
活動量減少
使っていない筋が多すぎる
自分の慣れの動きしかしなく狭小化
…
ただ”やるかやらんか”です
けども正しい問題点をみつけ
正しい運動介入をしなきゃいけません
理学療法士の見せ所ですね
フレイル健診が健康寿命を高める効果があることを
期待しています
では、臨床を今日も頑張ります!!
これからのリハで大事なこと。
これまでのクリニックの対象患者は、
疼痛、しびれ、転倒、骨折、交通事故、労働災害が大半を占めています。
前回の記事でお伝えしたように、
健康寿命を延伸させるという観点から考えると、
起きてからクリニックを受診するのは遅いと言えます。
現にクリニックで働いている身からすると、
疼痛、しびれ、骨折が起きてから介入しても、
緩和することはあっても、完治することは難しい場合が多いです。
加えて、入院まで行ってしまうと、
さらに健康まで戻るには難しい場合が多くなります。
だから、これからは、
+なんかふらふら歩き
+なんか力が弱った
+なんか痩せた
+なんか元気が出ない
+なんか歩くのが遅くなった
+なんか転びやすくなった
など、なんか身体の動きが違うなぁくらいでいいので、
クリニック、病院を受診して
リハ介入、栄養介入、薬剤介入をしよう!!
真の底の健康寿命を高めるには、
確実に大切なことです。
健康寿命を延伸させよう
みなさんをご存じかと思いますが、
加齢に伴う身体機能の変化を表した図です
健康(ロバスト)→フレイル(虚弱)→要支援・介護
このように加齢していきます
しかし、
最近の研究では、
健康(ロバスト)⇔フレイル(虚弱)⇔要支援・介護
のように、可逆性があるとの報告が多くみられます
つまり、年をとろうが、
フレイルは健康に戻れる
要支援、要介護はフレイルに戻れる
筋力はもとに戻せる
柔軟性は維持・改善できる
持久性は向上できる
バランスは改善できる…
ということです
健康寿命と生物学的寿命には10年の開きがあります
つまり、大体の人は
疾患にかかり、10年間苦しんだ後に死を迎えるということです
誰しもが苦しみたくはないですよね
命のある限り楽しく過ごせるように身体作りを
自分でしていきましょう
自分ではできない方が多いかと、
思いますので、
お近くのクリニックや病院でご相談下さい
(フレイル・サルコペニア指導士がいるところが良い、
いなくても理学療法士がいて、リハビリ対応してくれるところが良い)
ピンピンコロリが理想ですね
私見ですが、
高齢者だけの問題ではありませんよ
臨床でていると若年20代、30代、40代から
フレイル状態の方を多くみるようになってきています
これは本当です
近代的な生活様式の時代の流れに身体が負けてしまっています
なるべく早く身体を整えましょう
やるしかない
これがフレイル!!
最近、なんだかなぁ。
フレイル…フレイルと言いますが、
フレイルってなんやねん??
ということで、
分かりやすいスライドをご紹介します。
このスライドにあるように
加齢とともに、
身体組成の変化:筋肉量の減少、脂肪量の増加、骨密度の低下
エネルギー産生・消費の不均衡:活動量低下、食事摂取量の低下
恒常性の調整異常:ホルモンの変化、サイトカインの増加
神経変性:神経細胞の減少
が起こってきます。
そして、
フレイルに陥ります。
フレイルなると、
歩行障害、転倒
罹病性/併存症
褥瘡
せん妄、食欲不振、栄養失調
身体障害
尿失禁
認知障害…
様々な疾患へと拡がっていくと言われています。
ですから、フレイルを早期に発見して
運動、栄養、薬剤の介入をして改善させる必要があります
そうすると、フレイルは健康(ロバスト)へと戻ることができます
今後の医療は
病気が悪くならないように、
なるべく早く発見して、介入していくことが大切であると言われています
欲を言うならば、
なるべく若いうちから、
なるべく早く、
病気になる前に、
痛みが出る前に、
身体の違和感を感じる前に、
理学療法士として介入していくことが
真の健康寿命を高める
ということだと私は思います!!
そんな思いで、臨床に日々でています!!
|