生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

子供のしゃっくりを改善させる方法

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子供の頃、しゃっくりが止まらなくなった経験はありませんか?

子供に限らず、大人になり、泣くことがあり、しゃっくりが止まらなくなった経験はありませんか?

そんなしゃっくりを止める方法について考えていこうと思います。

 

私は理学療法士であり、普段、臨床で呼吸器の障害の患者さんを担当しています。

この呼吸器への知識・技術を日常生活(普段)で使わなければ、損だと思います。

理学療法士によくあるのが、病院から出たら、普通の人。

私はこれが、すごく嫌でした。

病院で入院した患者さんしか相手できない弱さ。

医師がいないと患者さんを相手できない弱さ。

家族や身の回りで起こる、腰痛、膝痛、靭帯損傷、姿勢の悪さ、歩きにくさ、運動機能低下…などなど、近くで起こっているのに、何もできない弱さ。

子供が膝痛い、祖母が腰痛い…

そういっても、対応できない能力の低さ・弱さ…

これが嫌で、病院勤務14年で終止符をつけ、街へ飛び出す決意をしたわけです

理学療法士の知識・技術ほど、日常から使える(健康増進のために使える)良いものって、なかなかありませんよ!!

これをもっと普段から、日常から使っていかないと損ですよ。

 

病院だと対象は患者さんだけ。

病院の外に出ると、対象は一気に広がるよ。

だって、患者さんという枠組みが外れると、

そっこらじゅうで、痛み、姿勢不良、運動機能低下、持久力低下…

まずコンディショニングが低下している人は山ほどいます

 

ぼくらにとって大事なことは、

理学療法士のもっている知識・技術を一般的に発信していくこと。

病院に行かないといけなくなる前に、改善させれることは山ほどある。

なるべく早く、生活の中で悪いところを発見できるようにです。

 

 

話しが長くなりましたが、

呼吸器の知識を入れ、簡単にわかりやすく、

しゃっくりを改善させる方法を書いていきます。

 

 

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まず、通常の吸気と呼気です。

息を吸う時に、横隔膜が収縮し、酸素を取り入れます。

息を吐く時に、横隔膜が弛緩し、二酸化炭素を出します。

 

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これが、

しゃっくりの時は、

息を吸うばかりで、横隔膜のけいれんが起こります

息を吐いていないため、横隔膜が弛緩できなくなっています

 

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しゃっくりは横隔膜がけいれんした状態ですので、

横隔膜を弛緩させるために、

強制的に息をゆっくりと吐くことで、横隔膜を弛緩させるのです

 

これやってみて下さい。

失敗しても、諦めずに5~10回くらい強制的に呼気をすれば、

だんだんと横隔膜が弛緩されていきますよ

ボレーシュートの難しさ→臨床応用

皆様、ボレーシュートをしたことありますか?

 

あると答えた方は思い出してみてください。

ないと答えた方はイメージしてみてください。

 

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ボレーシュートは、

ボールの重心を感知し、自分の重心を整える必要があります。

 

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バッティングは、

ボールの重心を感知し、自分の重心を整える必要があります。

また、バットの重さ、重心を感知し、利用する必要もあります。

 

さて、

”ボール重心を感知し、自分の重心を整える”と、

簡単に言いましたが、

これは簡単なものではありません。

 

頭で考えてできるものではありません。

頭で考えないで、感覚的に何回も練習すると、

身体が覚えてくれるものです。

ボディイメージ、ボディスキーマを高めるわけです。

無意識的にボールをとらえることができるようになるのです。

 

この時の脳の中はというと、

頭頂葉がいかに統合してくれるかでパフォーマンスは変わってきます。

 

また自分のペリパーソナルスペースが広いほど、

パフォーマンスが高くなるのです。

 

とにかく、パフォーマンスを上げるには

練習の繰り返ししかありません。

近道はありません。

 

こういうと過酷な練習をしたほうがいいと思いがちですが、

私は、そうは言っていません。

 

自分より遠い空間で、物をとらえる

自分より遠い空間で、ボールをとらえる

そのボールをとらえる際、手でとらえるのか、ラットやバットでとらえるのか…

これだけでも内容は変わってきます

 

多くやる必要はありませんが、

毎日、継続して行うことが大切です。

 

うちの子供には、毎日必ず1回は、

家の中で遊び感覚で、ボールを投げて、蹴り返してもらったり、

ボールを投げて、段ボールバットで打ち返してもらったり、

紙風船を投げて、バレーをやったり…しています

 

そうすると、

ボディイメージ、ボディスキーマが高まり、

無意識動作が増え、

ペリパーソナルスペースが拡大し、

パフォーマンスが明らかに向上しました。

 

実は始める前は、運動音痴だったんですよ。。

 

やっぱり、これです。

やるかやらないか”それだけです

子供のうちは親が”付き添うか付き添わないか”それだけです

ロコモ・フレイルの患者さんにも同じことが言えます。

私の理学療法では、ボールがたくさん使われます

ペリパーソナルスペースが拡大することは、

転倒しない身体動作へ近づくからです!!

 

やっていないものは、できるわけがありません

安全をとっていて、転倒しない身体にはなりません

 

頭頂葉で統合するまでに達しませんから…

 

これらを書いた記事が過去にありますで、

貼っておきます。ご参照下さい。

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片足立ちバランスは簡単ではない

さて、今回はなんだかんだ大事な機能である、バランスについてです。

 

現在、私はクリニックに勤めているのですが、

整形疾患でリハビリテーションの対象となった患者さんのほとんどが

バランスが悪いのです。

 

逆に言うのならば、

バランスが悪いから整形疾患になりやすいと言っても過言ではないくらい多いのです。

 

これは大人、高齢者だけの話ではありません。

ロコモ・フレイルだけの話でもありません。

子供もです。

 

で、そのバランスを向上させるのは、

簡単ではありません。

 

なぜなら、前回お伝えしたように、

様々な情報を頭頂葉で統合して行う機能だからです。

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そして、統合した結果がバランスに出てくるわけです。

 

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実際にはこれだけではないですが、

視覚や前庭感覚、そして足底感覚を頭頂葉で統合し、

バランス機能へ反映されます、

 

すべての情報がバランス機能へ良い情報を与えてくれれば、

バランス機能は良いのでしょうが、

1つでも悪い情報を与えたならば、

バランスは良くはなりません。

 

バランスを良くするには、

片足立ちを練習し、とにかく失敗も繰り返すことが大切です

 

頭頂葉のレベルで無意識的に行えるようになるまで練習します

とにかくやるしかありません

 

やっていない期間が長いとできなくなっています

 

やるかやらないか”です

ただ、それだけです

 

片足立ちは、

できれば、

膝を曲げて、大腿四頭筋で支えるのは避けたいです。

時には必要ですが、

この支え方を覚えると、骨盤・股関節の使い方が下手になってしまいます。

 

膝は伸ばして(四頭筋は力抜く)、

股関節に荷重・支持が乗るようにし、

大殿筋・中殿筋でささえることが大切です!

 

そうすると骨盤・股関節の使い方が上手になりますので、

これはおすすめですよ。

これは臨床での多くの経験していることなので、

信頼性は高いです!

 

骨盤前傾後傾、股関節屈曲・伸展思うようにできない方は、

膝か腰が痛くなりやすいです

 

膝と腰は不安定な関節ですので、

そこに負担をかけるべきではありません。

 

だから、片脚立位の際も、骨盤・股関節が使えるように支持することが大切ですよ。

 

くどいぐらい言いましたが、本日はここまでにします。

ご質問がありましたら、お気軽にして下さい。

 

 

バランス機能を高める最強アイテムです

当クリニックでも使用しています

 

 

この上で、このように片脚立ちをします。

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これができれば、

次は、

裏返しにし、丸い部分を下にし、

黒い平らな部分に乗り、片脚立ちをします

 

これができっるようになると、

全身に変化が現れてきますよ

 

急に痛みがとれたり、

身体が柔らかくなったり、

身体自体が軽く感じたり。

 

これ本当です。是非、一度行ってみる価値はありますよ!!

運動をイメージすることで成績UP

運動…動作…日常生活は、

ほとんど無意識的に行われていることが多いです。

いわゆるボディスキーマ

 ボディスキーマについては過去の記事をご覧ください。⇩

 

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 なるほど!

無意識で行っていることは分かりました。

けど、どのようにして無意識で動作をとっているのでしょうか?

 

頭の中をみてみましょう。(下のスライドをご参照下さい)

 

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頭の家には脳(大脳)があります。

いわゆる脳みそです。

脳みそには”しわ”があります。

その”しわ”には境界があります。

 

頭の前の方には”前頭葉

頭の外側には”側頭葉”

頭の後ろには”後頭葉

頭のてっぺんには”頭頂葉

この4つに分かれます。

 

各しわには役割があり、それぞれ違います。

前頭葉は運動、運動計画、情動など

側頭葉は聴覚、平衡など

後頭葉は視覚など

 

で、

頭頂葉は?

前頭葉、側頭葉、後頭葉からのばらばらの情報を統合します!

全体感を一体にします

 

だけども、

意味で認識することには無関心であり、

視覚的、聴覚的に覚えます

 

要は、

視覚的、聴覚的に覚えるという事は、

見たり、聞いたりするだけで、

なんとなく感覚的に覚えてしまうということです

 

このなんとなくを

繰り返し、ルーチン化にすると、

感覚的に覚えます

 

これは人によって速い、遅いはありますが、

感覚的に覚えているという事は、

身体で覚えるということです

 

運動に関して言えば、

身体が覚えるということは、

無意識的に

動ける身体になるということです!

 

覚えよう、覚えよう

動こう、動こうと

意味を理解しようと考え込むのではなく、

 なんとなくで、繰り返して練習したほうが

様々な情報を統合させる機会が増え

頭頂葉で記憶されるようになるわけです

 

運動の天才は感覚の統合が優れていると言われています!

 

また、運動の成績を上げるためには、

とにかく、動くことは大事(オンライン)ですが、

イメージ(オフライン)することも大事です。

 

サッカーを頭の中で、考えてみると、

あそこは左から曲がろう

次はあそこにパスをだそう

だしたら、あそこに走ろう

ゴール前に行くと、センタリングがくるから、

頭で合わせよう…

 

このようにイメージをオフラインで行う回数を増やすことも大切です

同じようにオフラインでも頭頂葉へ働きかけるのです

 

イメージをすることで、

運動計画や固有感覚のマップを使うので、

運動の成績…つまりパフォーマンスは上りやすくなります

 

運動の場合は、相手より先に動き出していないといけない場面が多く、

考えて動いているようでは、通用しないことが多いです

先手をいくためには、

意味・状況を理解してから動くのではなく、

無意識的に動ける身体にしていかなければいけません

 

そのためには、

オンライン、オフラインで頭頂葉へ働きかけることを増やしていくべきです!

 

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最後に、

理学療法士の臨床でも、頭頂葉へ働きかけるアプローチをしてみるべきだと思います。

行っていますか?

 

起き上がりの練習前に、

患者さんに対し、

まずは起き方を強制するのではなく、

まずは、オフラインでイメージをさせてみてください。

 

”どうやって起きようか想像してみてください”

”右側へ起きますか?”

”どういう風に頭は動かしますか”

”どういう風に右手は動かしましょうか”…

 

歩行の練習前に、

”まず、どっちの足から出しますか”

”足はどのくらい出しましょうか”

”手はどのくらい振りますか”

”猫背ですか、背筋が伸びてますか”…

 

まずは自分の動く様をイメージさせるべきです。

 

本来の患者さんの動きを知っているのは患者さん自身です

本来の動きも知らない理学療法士が強制的に良い歩行、良い起き上がり方…

とか指導していること自体が強制でしかなく、

患者さん自身には違和感でしかありません

 

まずは患者さん自身の動き、動きやすさを見てから

物事は進めるべきです

 

そう思いませんか?

 

今回の記事を書くにあたり、大変参考になった著書です。

一度、読んでみて下さい。

考え方が変わりますよ。

ミラーニューロンを理学療法へ活用しよう

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皆様、上のスライドのように

相手のあくびを見ていたら、自分もしてしまったことありませんか?

 

ほとんどの方が”ある”と答えると思います。

 

これはミラーニューロンが働くからです

相手を自分に移してしまう、置き換えてしまうニューロンです

 

つまり、相手のことを、よく見ることで

自分に置き換えることができるのです

 

だから、

スポーツでいうのならば、

できる人のプレーをみることは脳を活性化することになりますし、

勉強でいうのならば、

できる人の勉強のやり方をみることでも脳の活性化ができます

 

一番、ミラーニューロンが働いているいるな…と感じる場面は、

子供です

子供は親の事をしっかりと映し出してくれます

親がやっていることは、子供もします

みているだけで、その動きを学習しているからです

 

ミラーニューロンってすごいですね!!

 

これを頭において、

理学療法を実施してみましょう。

 

ということは、患者さんに模倣することは大切なんだと思います

模倣なので、正しいやり方、本気のやり方でないといけません

 

皆様も、一度、ミラーニューロンを念頭に

アプローチしてみて下さい!!

 

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