診断名がついてからは、遅いと感じるようになった
阿武は病院14年間で様々な患者さんに向き合わせていただきました。
ここに代表的な疾患のごく一部をあげていきます。
①
・変形性股関節症、変形性膝関節症、変形性足関節症
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎すべり症、分離症
・腰椎椎間板ヘルニア
・大腿骨頸部骨折、腰椎圧迫骨折
・頚椎症
・糖尿病性腎不全などの代謝疾患
・肺気腫、肺炎などの呼吸器疾患
②
・関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・後縦靭帯骨化症… など(ここではこれくらいにしときます)
②は生活の中の自己管理では治すことができない疾患です。
だから、自分が気を付けなかったから、なるというものではありません。
しかし、①の場合は自分の動き次第で予防できた可能性があります。
例えば、体重が増加しているにも関わらず、運動も食事も気を付けずに生活していて、
糖尿病になり、変形性膝関節症や脳血管障害を合併してしまうケースです。
また、心疾患、呼吸器疾患へと合併していくケースも少なくありません。
タバコに依存しているために肺気腫になりやすく、心疾患へ合併してしまうことも多々あります。
他には普段の座位姿勢、寝る姿勢、物をとる姿勢、車を運転する姿勢…様々な姿勢や動作がありますが、身体の作りや自分のキャパシティを考えずに一つ一つ乱雑に行うと、腰部・頚部の疾患となりやすく、体幹が疎かになると、腕や脚にも異常が出やすくなってきます。
一度診断名がつくくらいの症状が出ると、改善はなかなか難しい場合があります。
けれども、その中で生活はしていかなければなりません。
つらい思いをして暮らすよりも、症状が出る前から理学療法介入(自分の身体状況をまず知ること)が必須だと感じます。
要するに診断名がついてからは遅い。
①の疾患がつく前に、
根本的に、動くときから自分の身体状況をまず知り、適切な運動を実施していくことが大切であると感じます!!