生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

身体機能と死亡率の関係をみてPTはどうする?

 

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身体機能と死亡の関係

 

こちらの文献をご紹介します。

この文献を読んでの私の理解でしかなく、一部分となりますので、

必ず、原著をご覧くださいね。

原著はこちらです。pabumedです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20829298/

 

2019年に改訂されたサルコペニアの診断基準となる

握力、歩行速度、立ち上がり時間と死亡の関係を表した文献となります。

大変興味深いものです

 

この文献によると、

握力が低い群は、高い群よりも1.5倍死亡している

歩行速度が遅い群は、速い群よりも2.9倍死亡している

立ち上がり時間が遅い群は、速い群よりも2.0倍死亡している

との報告です

 

やはりと言ってしまいますが、

筋力があって

立てて

歩くの速ければ

長生きはできることがわかりました‼

 

想像通りですが、研究報告で見てみることが大事です

今回、明らかになり、すっきりしました

 

さて、理学療法士は、この結果をみて、

どうしましょう?

 

握力を鍛える?

速く歩く練習をする?

速く立ち上がる練習をする?

 

よくありがちなプログラムです。

ただ量だけを求めるプログラム。

これは理学療法士にしかできないのか?

 

本当に私たちが考えなければならないことは、

なんで握力で測定?

脚力にしても多分、同様の結果が得られるだろう…

研究で一番多いのは四頭筋の結果…けど四頭筋って弱ってる?

臨床であまり膝が伸ばせない人はいない

そしたら、どこの筋力が一番弱るんだろう…

腹筋?背筋?前脛骨筋?腸腰筋?中殿筋?大殿筋?下腿三頭筋?

加齢を考えると、人間はどうなっていく?

前かがみの姿勢になってく

てことは?

 

歩行速度にしても、

医師達や一般的には、

速く歩く習慣をつけましょうと言います

あまりよろしくない理学療法士は速く歩く練習をします

脚を前に大きく出してと言って…量ばかり

いやいや、違うでしょ!!

こんなん理学療法士じゃなくてもできる

理学療法士ならば、

なんで速く歩けないかを考えないといかん

原因を探らないと!

それに歩くときって、脚を前に出して歩いてますか?

自分で歩く模倣をしてみて下さい。

脚を大きく出して歩きますか?

歩幅って、前に大きく出すから、広くなるわけじゃないでしょ。

間違えてとらえすぎだよ。

てことは?

 

立ち上がりでも、

本当に速く立ち座りしている人が安全?

臨床では速く座ってしまう人のほうが転倒リスク高くありませんか?

むしろ、ゆっくりと安全確認をしてから座る人の方が

よくないですか?

てことは?

 

こんな語りかけをしてみました。

理学療法士という素晴らしい仕事なので、

理学療法士にしかできない

理学療法士だから考えられることを

やりましょうよ!!

 

健康寿命延伸を目標として、

若年のうちからコツコツと正しい運動習慣を!!

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