骨粗鬆症①~子供から骨量増やさねば、あかんよ~
フレイル、ロコモ、サルコペニアとともに重要となってくる骨の問題である
骨粗鬆症について書いていこうと思います。
骨粗鬆症って言葉を聞いたことない方は、もはやいないと思われます。
しかし、なにって質問すると、
骨がすかすかなんでしょう?と返ってきて、
正しく覚えていない方はいないような気がします。
何事も正しく覚えていきましょう。
まず、WHOの定義ですが、
○定義(WHO)
低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患
とされています。
「骨折は骨粗鬆症の結果として生じる合併症の一つ」 とも言えます。
ところで、骨の強さ(骨強度)って、 なにで決まる?
答えられますか?
〇骨強度とは(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版)
『 骨強度 = 骨密度 + 骨質 』
骨密度:骨強度の約70%を担っている。
骨質 :骨強度の約30%を担っている。
微細構造 骨代謝回転 微小骨折 石灰化
このように骨強度は決まっています。
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ところで、
骨密度ってなに?
骨質ってなに?
これについては追々、お伝えしていきますね。
さて、骨を強くするにはどうしたらいいのよってことですが、
こちらをご覧ください。
こちらは有名な図です
骨量が増えるのは20歳までで、
そこからは横ばいなんです
そして40歳くらいで下降していってしまいます(特に女性は閉経後急降下)
だから、予防したい理学療法士としてどうすればいいかですが、
骨が弱い時点で骨折リスクあがるので、
子供のうちから、骨量をあげておいてもらうことが理想となります。
幼少期・小学生・中学生の時点で
予防しておかないとえらいことになるということです。
だから、私は臨床において、
問診で食事内容を聞いたり、血液検査結果や、周径を測ったりして
これは怪しいなという場合は、医師へ打診して、
栄養士とともに理学療法介入をしていくようにしています。
こういう働き方が本当に患者のことを思う医療だと思う。
その場しのぎの医療では手遅れとつくづく思う。
痛いといってきた人に痛いところだけを触っていて改善することはほとんどないのと同じ。
痛くなった原因が絶対にあるし、その根本的な原因をつぶしていかないと
なんともならない場合が多いと確信している。
本当に患者の健康を思うならば、
病気になってからでは遅い
まだ治る時点から介入していかないといけない
見てみないふりの医療は、もうやめよう‼