脊椎圧迫骨折の理学療法③あなたはどう考える?
前回までのブログでは、
脊椎圧迫骨折の理学療法は、
椎体の楔状変形による脊椎後彎変形の防止が
最大目的であるとお伝えしました。
その脊椎後彎変形を防ぐために
脊柱起立筋を日常から使って行かなければいけません。
では、脊椎圧迫骨折の後彎変形改善・予防のために
どのような肢位で脊柱起立筋に収縮を入れれば良いでしょうか?
上のスライドをご覧下さい。
背臥位や腹臥位は、
骨折部に重力による圧縮力がかかりづらく不安定になります。
不安定な状態で脊柱起立筋の収縮を行うと離開しやすくなります。
結果的に治癒遅延を招いてしまいます。
一方、座位や立位は、
骨折部に重力による圧縮力がかかり安定しています。
だから脊柱起立筋が働いたとしても、離開はしにくいと考えます。
結果的に後彎変形の防止につながり治癒を早める効果も期待できます。
上の写真のように、
座位もしくは立位で両上肢を挙上させる運動を行うと
脊柱起立筋も働いてきます。
同時の体幹伸展も狙えるので、私はよく行っています。
あなたならどうしますか?一番これが大事ですよ。