相手に気づかせる接し方をしてほしい
まず前回の記事をご覧下さい。
その上で、 今回は、理学療法士は患者に気づかせるアプローチをしてほしいというお話をしていきます。
まずこちらのスライドをご覧ください。
我々、人間は無知であります。
というのも、動きのことで言うと、
産まれてから、寝返り、四つ這い、立位、立ち上がり、歩行…
何一つ、やり方を教わることなく、知ることなく、成長していきます
結論、動きの事なんて、誰も知らないのです
自分自身のこともわからないのです
確かになぁーと思いました
なのに理学療法士は、その人のことを分かっているかのように、
正常歩行とやらにしようとする…
なにも、患者のことを知らないのに…
そもそも患者が自分のこと知らないのに…
他人を変えることはできない
これ、仕事をしていて、子育てをしていて強く思います
どんなに言ったとしても根本から他人を変えることはできません
変わったかのように見えても、変わっていません
いくら言っても、いくら強制しても変わりません
では、どうすれば変わるのでしょうか?
患者自身がどう気づき、変われるか‼
そうです
他人を変えることはできないですが、
自分は変えられるのです
患者自身がどう気づき、変われるかが大切です
だから、患者に気づかせるアプローチをする必要があります‼
だから、理学療法士の患者への接し方は、
今を丁寧にするしかありません。
患者に”気づき” ”あっ、これだ”と、どう気づかせるかです
動きと感覚のコントロールを言葉ですることはできません
まずは、患者自身の各部位を触り、気づかせることが大切かもしれません
結構、触れていない、動かしていないところが多い気がします
触れてあげたり、動かしてあげると、患者はなにかを気づくかもしれません
最後に、理学療法士は患者に褒める言葉をたくさんします
それって、いいことなのでしょうか?
確かに褒められると、やる気は出ます
もちろん大切であります
けど、褒められると、患者自身は違和感でしかなくても
これがいいんだと思ってしまいます
例えば、歩きが速くていいですね
歩きが力強くていいですね
と理学療法士が患者を褒めたとします
そしたら、患者は無知だから、これがいいんだと思ってしまいます
本当は膝が痛いとか、変な歩きと思っていたとしてもです
これって怖くないですか…
あとあと2次障害へつながっていくかもしれません
褒めるは思考の産物です
動きは考えることではありません
驚くは、感覚の産物です
動きは感覚で覚えていくものです
いかに相手が気づくか
理学療法士はいかに相手に気づかせるアプローチをするか
これが最も大事です‼
これらはアウェアネス介助論から一部抜粋させていただいて、 自分なりの考えも入っているスライドです。
この書籍は我々、理学療法士が忘れかけていることを教えてくれることが沢山でてきて、 大変おもしろいものでした。
DVD2枚付きで、厚さは10㎝くらいあります。
理学療法士の考え方を覆してくれるというか、 もっとシンプルに考えたほうがいいのではないかと思わせてくれます。
是非、変な固定観念ができている方、まだ固定されていない方、 一度読んでみて下さい。
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