生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

実際に自分が体験しないとわからない

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実際に体験しないとわからない

 理学療法士は解剖学を学習し、

臨床上は解剖学を武器とし理学療法を行っています。

理学療法士にとって、解剖学を知ることは必須となります。

 

解剖学はご遺体の解剖であり、場所や形は走行は分かります。

また、運動解剖学では筋や骨、神経、靭帯を触診でき、

運動時の変化をとらえることができます。

 

しかし、解剖学、解剖運動学では分かり得ないことがあります。

 

それは、

 

動かす感じ方。動かされた感じ方、触られた感じ方、…感じ方は、

一人一人違うということ。

 

まともな体の使い方、正常な体の使い方は誰一人と知らないこと。

誰一人と統一性はないこと。

 

ということです。

 

 感じ方は人それぞれなので、

こうだから、こうと決めつけることはやめましょう。

 

こうではないかとういう予測・仮説を立てて、

 

患者さんに聞いてみましょう。

 

この時、患者さんへの聞き方は予測、仮説を話して

 

誘導することはしてはいけませんよ。

 

こじつけしては、感じ方は聞き取れません。

 

どうですか?どんな感じがします?

 

患者さんから、”今”の感じ方を聞くように心がけましょう!!

 

それで、患者さんの口から仮説通り、予測通りの言葉が出たら、

 

それは間違えなく、本物です。結果です。

 

あとは全てにおいて経験したことがないことは、

 

どんなにイメージしても、どんなに知識があったとしても、

 

体験に勝るものがありません。

 

理学療法士は検査、評価、治療を患者側になってみて

 

やったことがないことが多いです

 

これって、患者さんの気持ちが分かるはずはないですよね。

 

例えば、TUGというテスト(3m先まであるいていき、コーンを回って戻ってくる)

 

ものがあります。

 

この指示は”できるだけ早くです”

 

これを本気でやったことありますか?

 

やったことがないのならば、本気でやってみてください。

 

どれくらいの勢いで立つのか?

 

どんな速さであるいて、カラーコーンを回れるのか?

 

回った時の遠心力は?

 

最後の座るときの方向転換、着座はどんな感じがするか?

 

何秒で回ってこれるか?

 

これ一つ一つ、検査する側が、感じていないと、

 

患者さんの気持ちなんてわかるはずがありません。

 

そう私は思います。

 

必ず、患者さんに検査・測定、治療を行う前には

 

自分の経験、体験ができてから、行うようにしてください。

 

 


 


 

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