見ようとしてはダメ!視覚野で感覚的に入れると身体が勝手に動く!
技術も、知識も、運動も
見ようとしてはスキルは上がらない
というお話しをします。
自分の経験を思い出してみてください。
一つ目の例です。
学校の授業のことですが、
先生が書いた字を、見て、ノートに写す作業をしたとします。
これって、頭に入っていますか?
見よう見ようとしても、頭には入りませんよね。
一方、先生の話を聞き、思ったことをノートに書き移してみて下さい。
結構、頭に入ってくるものです。
二つ目の例です。
カフェで本を読み、勉強をしているとします。
隣の人が話している場合、そちらに気を取られて集中できないことがあります。
また、音楽を聴きながら勉強していると、
音楽ばかりを覚えてしまい、勉強内容が頭に入ってこないことがあります。
一方、見たり、聞いたりすることに集中しないように、換気扇くらいの音を遠くのほうで感じるくらいで、本を見ながら勉強してみて下さい。
結構、すーぅっと頭に入り込むのです。
これが、見て聞いてじゃなくて、感覚的に覚わるってやつです。
このように、
外側情報を内側で柔軟に受け取り、
自然な動きとして反応できる身体の状態を
ホームポジションといいます!!
視覚意識は外側情報へいきやすい
聴覚意識はゆるみやすい
だから、
視覚を閉ざし、耳を澄まして動作練習をすることが大事で、
こうすると、素直な反応がでやすくなります。
この素直な反応がまさに、無意識的な生活動作ってやつです。
意識してやっているうちは、まだまだで、失敗も多いはずです。
見ようとしない
聞こうとしない
で、
視覚野、聴覚野で感覚的に入る情報を大切にして、知識技術、運動、勉強を素直に学習していきましょう!!
このホームポジションという書籍には、
理学療法士である私も確かになぁと共感することが多く
大変勉強になります。
考えて動くレベルでなく、感覚的に動けるレベルにまで
上げていかないと、根本的な改善には至っていないということを感じました。
単純なアプローチだけでなく、
視覚を閉ざした状況で、聴覚野、視覚、触覚など、
感覚的な情報を頼りにしたアプローチをしていければ、
おそらく患者さんもすごく良くなるんだと思いました。
私自身、クリニック勤務なので、フレイル予防として、
この考え方を取り入れていきたいです。
一度、手に持ち読んでみてください。