生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

歩行は脱力から始まる‼

前回の記事では、

歩行困難は筋力低下が最もな原因なのかを書きました。

 ⇩ご参照下さい。

kenkoupt.hatenadiary.jp

 確かに筋力は必要だが、意識的な力強さの筋力ではなく、

無意識的に使える柔らかく、柔軟な対応ができる筋力は必要です。

 

では、本日は歩行の動きについて書いていこうと思います。

こちらのスライドをご覧ください。

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歩行は脱力から始まる

まずは、

骨盤前傾・腰椎前彎をキープし、

下肢の支持力(床反力)が無意識的に働くことが大切です。

 

その上で、立位保持で静止している身体を、

前方へ動かすには力が、ガチガチに入っていては動けません。

 

静止している身体を動かすには、

床に接している足底を支点として、

頭部・上半身・体幹・骨盤を

脱力して重心を前方へ

動かさなければいけません。

 

脱力した結果、

床に接している足底を支点として

頭部・上半身・体幹・骨盤を前方へ移動できるわけです。

 

重心が前方へ移動した結果、

支持脚の股関節は伸展し、

振り出し脚は自然と一歩出ます

 

歩くのは、この繰り返しです。

 

ようするに、ここでも言いたいことは、

歩くことに力強さはいらないのです

 

むしろ、

 

足底を支点として、

脱力して重心を前方へ移動できるかが大切なのです

 

その際に股関節が柔らかくて、伸展位をとれることが大切になります

 

あとは、よく一般的にいうことである

”大きく脚を前に出しましょう”

 

これは間違いです

 

だって、普通に何事もなく歩けていた時を考えてみて下さい

 

脚を大きくだそう…なんてこと思って歩いていましたか?

 

歩いてないですよね。

 

大きく出そうとする時点で努力性の歩きになります

ガチガチな歩きです。

 

問題は、どうして努力性にしか歩けないのかを考えなければいけません。

 

例えば、股関節伸展の可動域がいかないから、

腸腰筋、四頭筋の短縮があるから、

痛みがあるから、

転ぶ不安があるから…

 

脚を出すことを求めるよりも、根本な問題を改善させましょう!!

 

無意識的に脱力して柔軟に対応できる歩き方を目標とし、

理学療法を実施していきましょう!!

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