生涯を楽しむための動き方

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順応するパフォーマンスは内旋・脱力型

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前回まで、歩行は脱力から始まり、力強さは必要ないとお伝えしてきました。

 

で、本日からはパフォーマンスと力の関係について書いていきます。

 

上のスライドをご覧ください。

 

スライドの写真は、

今や知らない人はいない、

世界的に偉大な野球選手である

イチロー選手のバッティング動作です。

(オリックス時代)

振り子打法です。

 

ここで、

イチロー選手の振り子打法を思い出してみて下さい。

 

上肢も下肢も内旋でしっかりとためて重心を後方下肢へもっていき、

(内側に絞って)

あとはタイミングに合わせて、脱力してボールをとらえます。

 

ポイントは力強さがなくてもいいのです。

筋の性質を考えてみると、

内旋・内旋でしっかりと伸長された後に、

その伸びを効率よく収縮へつなげています。

非常にエネルギー効率がよく、

かつ瞬発的な最大筋力が発揮できています。

 

これが内旋・脱力型なのです。

 

イチロー選手はどんな球にも対応できる柔軟性をもっています。

ただ柔らかいだけではなく、動きも、変化にもしなやかに対応できるのです

 

ボールに当てることには順応し、

ファールボールへカットできます。

また大きなホームランを打てます。

 

内旋・内旋・内旋でためて、

伸長された筋を用い、

初速は筋力を一瞬使い、

あとは脱力でボールをとらえる。

 

これぞ誰もが認めるパフォーマンスが高いエビデンスです。

 

かつ怪我・外傷も少ない動き方なわけです。

 

イチロー選手をみていると、

とにかく筋肉・関節を伸ばしたりして、

動かしたりしていますよね。

 

動きもルーチン化・習慣化にしている。

 

尊敬します。

 

身体の柔軟性、動きの柔軟性、対応の柔軟性、

キャパシティの拡さ…

 

長くスポーツをするためには、

パフォーマンスが高い内旋・脱力型を目指していきましょう‼

 

次回は外旋・筋力型のパフォーマンスについて書いていきます。

 

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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