筋力の機能的・形態的変化
前回の記事では、
筋力は気持ち一つで一瞬で変わるよって話をしました。⇩
今回は、筋力の機能的(質的)・形態的(量的)変化について書いていきます。
まずは、下のスライドをご覧下さい。
この図は、
縦軸が最大筋力に対する貢献度、
横軸がトレーニング期間です。
グラフの太い線が筋肥大、細い線が神経性要因です。
この図からわかることは、
トレーニング初期には機能的側面(質的)である神経性要因が発揮し、筋肥大はまだ起こりません。
トレーニング8週目くらいから形態的側面(量的)である筋肥大が起こっていきます。
だから、
普段の臨床・生活において、
運動をしていない人や、
運動を始めなければならない人を相手にする場合は、
まずは、意識的に筋を収縮させ、収縮に参加する筋線維を数を増やす必要があります。
とにかく、やらなければ、変わりませんよ。
そして、収縮を持続的・長期的に行い、
運動単位の同期化をはかり、動員数の増加をさせます。
8週継続すれば、筋肥大が徐々に起こってきます。
継続は力なりですね。
8週つまり2か月間は頑張りましょう‼
ここから阿武の考えですが、
筋力をつけるというと、
外から見えているところや、
普段よく使っているところをつけようとする人がほとんどです。
けど、これでは意味がありません。
外から見える筋はアウターマッスルであり、
普段生活をしていれば、ある程度はすでについています。
内面のインナーマッスルから鍛えていかないと、
関節安定や真の底からの筋力はついてきません。
かつ、普段やらない動きをしないと意味ありません。
ポイントは大殿筋と大腰筋、骨盤・股関節の運動拡大、
肩甲帯背面、肩甲帯と上肢の分離だと思います。
直立2足歩行を獲得した人間に
骨盤と肩甲帯の強化・柔軟性は必須‼
今回の論文は、
市橋先生の論文を参考にさせて頂きました。
詳細は原著をご覧下さい。
いつも、知りたいことであり、わかりやすい論文をありがとうございます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。