全身持久力に影響する因子
さて、今回は全身持久力に影響する因子についてです。
市橋先生の運動療法学を参考にしています。
また運動に携わる方には必読書になっています。
まだ、お手にとっていない方は、必ず読んでみて下さいね。
むちゃくちゃ勉強になります。
全身持久力に影響する因子には、
①運動習慣のあり、なしが影響します
運動習慣がない方は開始すれば、最大酸素摂取量が50%は改善されるとしています
→まぁ、そうですよね。
なによりも一番大事なことは、運動していない方が運動を開始する一歩を踏み出せる環境に整えること。
私は現在、クリニックに勤めていますが、やはり運動習慣がない方が多いです
また、運動習慣がない方は薬に頼る傾向にあります
自分の筋力をつけようとか、姿勢を気をつけようとか、動作を改善させようとか…
自分を変えようと思う方が少ない印象です
まずは、運動を始めましょう
理学療法士は運動が始められるように介入しましょう
②遺伝が25~50%影響します
→よく遺伝が影響するというけれど、これは信じられないこともあります
遺伝という事は遺伝子レベルでということですよね
何をやっても無駄ということ?
私の経験上、運動能力には確かに上限はあるとは思うけど、
人並みよりも少し上の運動能力には、皆なれると思っています
ただ、やってないだけでしょ!
やってないから、やれないだけでしょ
やってないのに遺伝だと決めつけること自体がおかしいと思ってしまいます
遺伝というよりは、親と同じ生活をしていりゃ、親に似るでしょ
クリニックには、すごく運動音痴な子、腰が痛い子、首が痛い子…
たくさんくるけど、たいていの子は、偏つた生活、偏った運動をしてきている
中には、6年生でも自転車の練習もしたことなくて、
クリニックのエルゴメータを漕いだのが初めてで、漕ぎ方が分からない子もいた
やっぱり、やったことがないことはできないよ
サッカーだけしてればいいわけでない
野球だけしてればいいわけでない
勉強だけしてればいいわけでない…
すべては経験だよ
やってないものは、やれるわけない
一度でもやれば、身体は反応を覚える
とにかく子供の時は質よりも量だよ
量というのは経験だよ
失敗も成功も経験だよ
失敗を嫌な気持ちにさせない付き合いが大切だよ
とにかくたくさん経験させようよ
親ができないなら、クリニックに行こうよ
何も痛くなくても理学療法はできるよ
運動器が不安定なんだよ
③加齢が影響します
→これはある。
アスリートでも毎日運動を行っている方でも、低下する。
だったら、一般の方はどうなるか一目瞭然だ。どんどん低下する。
だけど、年だから仕方がないと言ってしまったら、それで終わる。
その低下を急降下するのは、原因があるはずだ。
まず、学生時代の部活が終わり、運動の継続ができなくなる。
仕事が始まり、結婚し、子供できると、さらに自分の時間をとれず、運動習慣なくなる
ようは、さっきも言ったけど、
運動をやらなくなるから、やれなくなる
ただ、これだけ。
できる限り、やってない空白の期間を短くすべき
できる限り早く運動を再開しよう
そんなに激しい運動でなくていい
ジムに行く必要なんかない
お金かける必要ない
思い出して、公園で遊んだ子供のころを。
ボールをもって公園へ行こう!
子供がいるなら、なおさらだよ
親が嫌がっていたら、子供もそのようになるのは当たり前
とにかく、たくさんの経験をしよう
親ができないなら、近くのクリニックで
理学療法士が運動器の動きを改善させます
運動の楽しさを感じさせます
これが真の底から将来の運動器の障害を減らす理学療法だよ
④性差が影響します
→これは影響します 上限はどうしても男の方が上にはなる
でも、これもやるかやらんか
やれば、上手になるし、
やらなければ、上手にならない
ただ、それだけ
男だろうが、女だろうが、たくさんのことを経験すべき
⑤、⑥に関しては、
目指すべきところによる
多くの人は、アスリートを目指すわけではなくて
生活が円滑に行える身体になれればいいので、
深く気にする必要はない
ここを動かせばいいとか、
そんな正解はなくて、
簡単に言うのならば、
今動く関節をすべて、自動、他動で最大可動域を動かす
1日1回でいい だいたいでいいから
これをやれば、
偏って固くなることも、
偏って力がなくなることも、
なくなるはず
これも動かしていない関節が多すぎる
動かしていない筋肉が多すぎる
ずっと慣れの動きしかしていないからだよ
まずは身体の全部を簡単に動かしましょう!
これが全身の持久力に影響するんです。
一個一個、私見を述べさせていただきました。
どれも批判しているわけではなく、
自分が思うことをまとめただけです。
色々考えさせられる大変良い著書ですので、
お手に取ってみて下さいね。