筋スパズムはロコモ・フレイルで多い
私は普段の臨床で、
ロコモ・フレイルだったり、
疼痛性の運動器疾患、
若年の頚椎症、腰椎関節症…などなど
様々な疾患をみさせていただいています。
動きがおかしくなった
痛みが出た
なんか変
しびれが出た
重だるい…
様々な症状がありますが、
診ていくと、ほとんどの方に筋スパズムがみられます
筋スパズムとは、
筋の持続的な攣縮により筋内圧が上昇して
同時に血管のスパズムも生じて
虚血が生じていることです。
つまり、なんらかのことがきっかけで、
筋緊張が高く、いわゆる力が抜けきれなくなった状態が続き、
筋内の血管を圧迫して、
虚血状態(血が通わない)となってしまうというわけです
メカニズムは下記スライドをご参照下さい。
交感神経に関与する節前線維に作用して、
血管の攣縮を引き起こし、前角細胞のα運動線維に作用して、
筋の攣縮を引き起こします
筋細胞は虚血になり
発痛物質感作し、
疼痛が出現し、
脊髄反射を反復します
脊髄反射のレベルなのです
だから、筋スパズムを放置すると即効固めてしまいます
すると、動きは悪いままです
結構、フレイル・ロコモの方では、
この筋スパズムが原因で動きが悪くなっている方が多いです
このスパズムを取り除くと動きが良くなることが多いです
だから、放置せず、
筋スパズムを取り除くアプローチを行いましょう。
筋スパズムの鑑別ですが、
上記のスライドをご参照下さい。
ポイントは
圧痛があるかないか。
筋の伸長位と弛緩位の緊張の程度。
筋力低下と等尺性収縮時痛の有無。
です。
詳細はこちらの著書をご覧ください。
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