生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

筋スパズムはロコモ・フレイルで多い

私は普段の臨床で、

ロコモ・フレイルだったり、

疼痛性の運動器疾患、

若年の頚椎症、腰椎関節症…などなど

様々な疾患をみさせていただいています。

 

動きがおかしくなった

痛みが出た

なんか変

しびれが出た

重だるい…

 

様々な症状がありますが、

診ていくと、ほとんどの方に筋スパズムがみられます

 

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筋スパズム

筋スパズムとは、

筋の持続的な攣縮により筋内圧が上昇して

同時に血管のスパズムも生じて

虚血が生じていることです。

 

つまり、なんらかのことがきっかけで、

筋緊張が高く、いわゆる力が抜けきれなくなった状態が続き、

筋内の血管を圧迫して、

虚血状態(血が通わない)となってしまうというわけです

 

カニズムは下記スライドをご参照下さい。

 

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筋スパズム

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筋スパズム

交感神経に関与する節前線維に作用して、

血管の攣縮を引き起こし、前角細胞のα運動線維に作用して、

筋の攣縮を引き起こします

筋細胞は虚血になり

発痛物質感作し、

疼痛が出現し、

脊髄反射を反復します

 

脊髄反射のレベルなのです

だから、筋スパズムを放置すると即効固めてしまいます

すると、動きは悪いままです

 

結構、フレイル・ロコモの方では、

この筋スパズムが原因で動きが悪くなっている方が多いです

このスパズムを取り除くと動きが良くなることが多いです

 

だから、放置せず、

筋スパズムを取り除くアプローチを行いましょう。

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筋スパズム

 筋スパズムの鑑別ですが、

上記のスライドをご参照下さい。

 

ポイントは

圧痛があるかないか。

筋の伸長位と弛緩位の緊張の程度。

筋力低下と等尺性収縮時痛の有無。

です。

 

詳細はこちらの著書をご覧ください。

大変参考になりますよ。

理学療法士書籍のバイブルです。


 


 

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