生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

生活は無意識動作だから、無意識で動けるレベルを目指すべき!

皆様、自分の生活を考えてみて下さい。

意識して行っている動作ってどれくらいありますか?

 

朝目覚めて→どうやって起きようとか、左右どうちらに起きようとか…

歩く→どっちの脚から出そうとか、カーペットを跨ぐために脚を挙げようとか…

御飯食べる→どっちの手で食べようとか、口元にどうやって運ぼうとか…

靴を履く→左右どちらから履こうとか、指は曲げて足首は曲げてとか…

 

全部、無意識で行ってますよね。

これらを意識して行っているならば、生活が、動きが一杯一杯なんだと思います。

 

そこで重要なのが、

ボディイメージボディースキマです。

 

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ボディイメージ

まず、ボディイメージは自分の身体について、

学習(経験)し、蓄積したものであり、

自分の身体の外観に対する認識です。

要するに意識的に知覚したものです。

 

だから、ボディイメージを高めるには、

様々な経験をすることが大切です。

経験がないことには高まりません。

 

例えば、サッカーのジグザグドリブルをするとします

初めて行う場合は、難しいものです

だけど、何回も繰り返すことで、イメージがどんどん高まっていきます

こうしたら、ボールがコントロールできるんだ…

右に体重かければ、左で蹴れるんだ…

とにかく、意識して行うことで上手になっていきます

 

ここで大事なことは、意識下で何回も繰り返していくと、

無意識でできるようになります。

無意識で身体が動くようになります。

 

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ボディスキマ

 意識して動かす部分はボディイメージでありますが、

身体動作は難しいもので、意識するところなんて、ほんの一握りです。

 

あとはボディスキマで動作を行っています。

微調整をしながら、上手になっていきます。

 

ボディスキマは、

身体がなんとなく感じ取った身体の位置、運動および能力です

なんとなく感じられる感覚(無意識)です

 

このなんとなく感じられる感覚が多いほど、

パフォーマンスは上ります

 

イメージなしには、スキマは上りません

 

イメージを高めるためには、意識的に様々な経験をし、

スキマ(無意識)も同時に高めていきましょう。

 

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みなさん、臨床場面において、患者さんにイメージをさせていますか?

身体は動かさずに、

脚の股関節の位置はわかりますか?

指先の位置分かりますか?

肩甲骨の形や位置は分かりますか?

骨盤はどうやって傾いているか分かりますか?…

こんな質問したことありますか?

 

うーん、股関節はこの辺りかな?

指先はあの辺りかな?

肩甲骨は上が平行で、下がとがっているかな?…

このようにイメージさせることが、大切なのではないかと思います。

 

これも無知なのに、ボディイメージは高まらないと思います

 

その上で、自分の身体を動かし、触らせることで、

自分の位置感、身体の動きを認識するのです

 

例えば右手で、左の足先を触ってとか

右ひじで右の腿を触ってとか

股関節を触りながら、スクワットしてとか

膝裏を触りながら、ハムストリングスの収縮を感じてとか

 

まずはイメージとスキマを高めましょう!!

 

動作に関しては、無意識でできるレベルまで改善させないと、

本当の意味での安心した生活ができるレベルにはなりません。

 

住み慣れた家での正しい動作の繰り返しが大事です!!

 

そんなボディイメージ、ボディスキマのことが

書いてある著書です。

私自身、考え方が一気に変わりました。

理学療法士として枠組みが狭すぎたと痛感しました。

理学療法士の考え方にとって、大変参考になるので、是非一読下さい。

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