指輪っかテストをどうとらえる?
指輪っかテストはご存じでしょうか?
大変、簡単で有用なスクリーニングです。
やり方は検索してみましょう。
まず、こちらの文献をご紹介します。
必ず、原著を読んで下さいね。
<文献>
Tanaka T et al.: Geriatr Gerontol Int 2018; 18(2): 224-232
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28898523/
対象は
65歳以上の地域在住高齢者1904名(男性950名、女性954名)
平均年齢72.8±5.4歳
指輪っかテストをして、
隙間ができた方は、サルコペニアのリスク6.6倍(34/274名)との報告です。
サルコペニアは死亡率を高めるとの報告があるため、
早期発見、スクリーニングとしては
大変、有用であり、興味深い報告であります。
で、こっからです。
なぜ、サルコペニアは死亡率を高めるのでしょうか?
実際、臨床においてですが、
入院した患者が痩せている場合、死亡との関係性が高いと思っています。確実に。
結局のところ、エネルギーや代謝の問題が大きいのでしょう。
何らかの炎症があったりするため、安静にしてても、
エネルギーを消費します。
しかも、必要な食事量を口から摂取できない場合も多いです。
だから、体内の筋肉、骨、脂肪などのタンパク質を肝臓により、糖に変換させて、エネルギーとするのです。
また、筋肉自体が糖を取り込んでくれない質だと、エネルギーとして使えないため、これもまた、体内のタンパク質を糖に変換させます。
だから、どんどん痩せていってしまうのです。
大事なことは、
生活習慣!
偏りのない食事
適度な筋力増強運動
適度な有酸素運動
睡眠
楽しみの確保
これです。
痩せてきたなと思ったら、
まずは早めに管理栄養士、理学療法士がいるリバビリを行ってくれる病院、クリニックへGOです。
一度、指輪っかテストをおこなってみて下さい!!
若い人にも多いから、年齢は関係ないですよ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。