生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

2020-01-01から1年間の記事一覧

知っておこう!筋力増強運動の原則とエビデンス!

まずは、筋力増強運動の原則についてです。 筋力増強① 普段、臨床において、 目的ごとに、運動の強度を考える必要があります。 神経因子へなのか、 筋肥大させたいのか、 持久性をつけたいのか… また、運動の頻度も考える必要があります。 365日(1日9単位)の…

大腿骨頸部骨折術後の筋力低下はなぜ起こる?

前回までは、 筋力について2つの記事にまとめてきました。 まずは、こちらをご覧下さい。⇩ kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp その上で、 今回は、術後の筋力低下はなぜ起こるかを考えていきたいと思います。 余談ですが、私、阿武は病院14年…

筋力の機能的・形態的変化

前回の記事では、 筋力は気持ち一つで一瞬で変わるよって話をしました。⇩ kenkoupt.hatenadiary.jp 今回は、筋力の機能的(質的)・形態的(量的)変化について書いていきます。 まずは、下のスライドをご覧下さい。 筋力の機能的・形態的変化 この図は、 縦軸が…

筋力測定結果は瞬間で変わるよ‼

我々は臨床の評価で頻繁に筋力測定をします。 測定方法は、徒手で行える簡便なMMTや、 全身の筋力を反映するとされている握力計があります。 そして最近では、 HHD(ハンドヘルドダイナモメータ)で客観的に行う方法が主流になってきています。 でも、この筋…

パンチは内旋?外旋?

皆様、自分の動作を思い出してみて下さい。 普段、動きに関して何を教わったわけでもないけど、動いていることがほとんどです。 自分の動きやすいように、動いています。 慣れの動きしかしません。 その動きは、無意識で行っていることばかりです。 例えば、…

力のパフォーマンスは外旋・筋力型

前回、順応するパフォーマンスは内旋・脱力型であるという記事を書きました。 これはイチロー選手のバッティングの動作分析から分かります。 詳細は前回記事をご覧ください。⇩ kenkoupt.hatenadiary.jp で、今回は”力のパフォーマンスは外旋・筋力型”をお伝…

順応するパフォーマンスは内旋・脱力型

前回まで、歩行は脱力から始まり、力強さは必要ないとお伝えしてきました。 で、本日からはパフォーマンスと力の関係について書いていきます。 上のスライドをご覧ください。 スライドの写真は、 今や知らない人はいない、 世界的に偉大な野球選手である イ…

歩行は脱力から始まる‼

前回の記事では、 歩行困難は筋力低下が最もな原因なのかを書きました。 ⇩ご参照下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp 確かに筋力は必要だが、意識的な力強さの筋力ではなく、 無意識的に使える柔らかく、柔軟な対応ができる筋力は必要です。 では、本日は歩行…

歩行困難は筋力低下が最もな原因なのでしょうか?

唐突ですが、 一般的に歩行困難の問題は何か…との問いに対し、 最も多く原因として挙げられるものに、筋力低下があります。 日常でも、 ふらふらしてるとか、転んだとか、骨折したと聞くと、 自分の力がなくなったからかな… こうやって思い込むことがほとん…

腸腰筋を鍛える”四股のすすめ”

過去2記事では、 二足直立歩行をするには、 腰椎前彎・骨盤前傾が最重要であり、 そのためには腸腰筋(大腰筋)と多裂筋が大切ですよというお話をしてきました。 詳細は過去記事をご覧ください。⇩ kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp さて、本日…

骨盤前傾・腰椎前彎は下肢のPOWERを生み出す

今回は、前回の記事を続きです。(前回記事⇩) kenkoupt.hatenadiary.jp 二足直立歩行は直立(支持)していないといけません。 だけど、直立(支持)できて歩行できている方はあまりいないように思います。 なにかしら、前傾している方や円背の方が多い気がし…

二足直立歩行には腰椎前彎・骨盤前傾が最重要‼

我々、人間は、移動手段として歩行を獲得しました。 歩行と言っても、二足直立歩行です。 二本の足で直立(支持)して歩くのです。 これができるのは人間だけです。 器用なサルだったり、練習したクマなどは、できることがあります。 しかし、直立(支持)は…

身体の中は水分が多いから、柔らかくないといけない

ゆらゆら 人間の身体のほとんどが水です。 目安ですが、成人では体重の60~70%が水分となっています。 (胎児は90%、新生児は85%、高齢者は50%) 思ったよりも水分は多くないですか? 身体の中は水分が多いということは、 身体はゆらゆらと柔らかくない…

見ようとしてはダメ!視覚野で感覚的に入れると身体が勝手に動く!

技術も、知識も、運動も 見ようとしてはスキルは上がらない というお話しをします。 自分の経験を思い出してみてください。 一つ目の例です。 学校の授業のことですが、 先生が書いた字を、見て、ノートに写す作業をしたとします。 これって、頭に入っていま…

実際に自分が体験しないとわからない

実際に体験しないとわからない 理学療法士は解剖学を学習し、 臨床上は解剖学を武器とし理学療法を行っています。 理学療法士にとって、解剖学を知ることは必須となります。 解剖学はご遺体の解剖であり、場所や形は走行は分かります。 また、運動解剖学では…

動作改善には、統計でなく、一人のための気づきを大切にしよう!

統計 統計は凄く便利であり、 正当性、信頼性には欠かすことのできないツールです。 しかし、我々、理学療法士が動作の改善や、痛みの改善をさせたい場面では、 例え、研究報告、論文により正当化されていたとしても、 当てはまらないことが多々みられます。…

疑問を持つことを大切にしよう

私自身は昨年は4つの学会発表をさせていただきました。 科学ってなんだ?って話を本当に簡単にしていきます 科学scienceはギリシャ文明の哲学から生まれました 日々の生活での疑問、質問、思うこと…謎、 日々の臨床での疑問、質問、思うこと…謎 が、本当に…

介助・介護現場での”てこの原理”

理学療法士、介護福祉士、看護師… 介助・介護の現場で、よく使用するのが”てこの原理”であるが、 我々が学習した”てこの原理”は実際に使えるのか?を考えてみよう。 我々の教育課程で習った”てこの原理”は、 下のスライドだ。 無知 てこ 図のように、 腕木に…

相手に気づかせる接し方をしてほしい

まず前回の記事をご覧下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp その上で、 今回は、理学療法士は患者に気づかせるアプローチをしてほしいというお話をしていきます。 まずこちらのスライドをご覧ください。 患者自身が感じることが大事 我々、人間は無知であります…

再考‼理学療法士は患者をどう診るべき?

実習生や新人の担当をさせていただく機会が増えました。 近年、実習のあり方も改訂されるようになり、 レポートやデイリーの廃止、 自宅での学習は1週間で5時間まで(つまり1日1時間まで) と大幅に変わりました。 これはこれで良いとは思います。 ただ、こ…

意外に知らない!!術後の嘔吐はなんで起こる?

まずは、下の2つの記事をご覧下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp 術後には疼痛が出現します 安静時疼痛、体動時疼痛、支持時疼痛… 疼痛の原因は、 炎症によるもの 術創部によるもの 組織の修復によるもの… で、その疼痛は強いと、離…

PTAじゃないよ!PCAだよ!!

画像はPTAです。 今回の記事では全く関係ありません(笑) 今回はPCAについて書いていきます。 PCAと聞いて、答えられる方いますか? 意外の意外に、答えられない方が多いのではないでしょうか? まずは前回書いた記事を見てから、今回の記事を読んで下さい…

大腿骨頸部骨折術後の疼痛管理

手術後の疼痛について簡単に書いていこうと思います。 大腿骨頸部骨折術後、腰部脊柱管狭窄症術後、変形性膝関節症術後… 今回は整形疾患の術後について書いていきます。 手術後には疼痛があります。 どんな疼痛なのでしょうか? こちらをご覧下さい。 術後の…

腰部脊柱管狭窄症の鑑別および理学療法

前々回までは 脊柱管狭窄症の治療と検査について書きました。 触り程度で、わかりやすいように書いたので、 物足りなさもあるかもしれませんが、 臨床ではこの程度知っていれば良いと思います。 では、本日は、 腰部脊柱管狭窄症の鑑別 および理学療法につい…

子供の記憶力・学習効果を高めるには!!

ちょっと一休み。 ここで記憶力・学習効果を高めるには…という話しをします。 こちらのスライドをご覧ください。 エビングハウスの忘却曲線 これは、有名な研究結果です。 エビングハウスの忘却曲線といいます。 すごく興味深くて、おもしろいグラフだと思い…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!③

今回の記事をみる前に、こちらの①②をご覧ください。 kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp ①ではプリンクという治療法について ②ではミエログラフィ―という検査について そして、今回は、ミエログラフィーで特定できた狭窄部位への 神経ブロック…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!②

前回の記事ではプリンクという点滴について書きました。 こちらをご覧ください。 kenkoupt.hatenadiary.jp プリンクで改善しない場合、 血管・血流由来のしびれ・疼痛ではないことが分かりました。 神経由来のしびれ・疼痛と分かったら、 部位を特定してして…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!①

腰痛というと、 ぎっくり腰、慢性腰痛症 腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症 腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群…などがあります。 今回は腰部脊柱管狭窄症について書いていきます。 高齢者だけでなく、今はスマホ病・PC病の世の中で、 若年者でも増…

大腿骨頸部骨折術後の尿道留置カテーテルは早期に抜去を!!

ウロバック、ウロカテーテル 本日はウロバック、ウロカテーテルの管理について書いていきます。 病院、施設で働かれている方は必ず見たことがあり、扱ったことがあると思います。 クリニックでは、あまり見ないかもしれませんが、目にしたことはあると思いま…

人工骨頭置換術は前側方アプローチが主流

さて、本日は大腿骨頸部骨折後に人工骨頭置換術のアプローチ方法について みていきましょう。 学生だったり、若い理学療法士、 急性期の病院に行ったことがない理学療法士、 が想像できるように書いていきたいと思います。 ただ、私の考えなので、鵜呑みにし…

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