前々回までは
脊柱管狭窄症の治療と検査について書きました。
触り程度で、わかりやすいように書いたので、
物足りなさもあるかもしれませんが、
臨床ではこの程度知っていれば良いと思います。
では、本日は、
腰部脊柱管狭窄症の鑑別
書いていこうと思います。
脊柱管狭窄症はどんな症状があるのが特徴でしょうか?
鑑別するのはどうすれば良いでしょうか?
そうです。
座っていれば痛みを感じません。
腰をかがめると痛みは改善します。
そして、歩行時に開始痛が増強します。
これが主です。
歩行時に下肢痛が増強しなければ、腰部脊柱管狭窄症の可能性は低いと思います。
歩行時の下肢痛が増強する症状があり、
腰部脊柱管狭窄症と診断されたら、
リハビリテーションの処方がでるかもしれません。
ところで、理学療法は有効なのでしょうか?
有効だとしたら、どういう風にすると有効なのでしょうか?
こちらのスライドをご覧ください。
腰部脊柱管狭窄症診療ガイドラインによると、
GradeC:
腰部・臀部痛や下肢痛については、理学療法と運動療法の組み合わせは有効である。
コルセットを用いることで、歩行距離の延長と疼痛軽減を得ることが可能である。
としています。
しかしながら、
GradeⅠ:
理学療法単独や
マニピュレーション、牽引、低周波はまだエビデンスは不十分であります。
だけど、これは外来において、よく行っていることですよね。
ただ臨床経験上は、改善効果がある方はいます。
おそらく、疼痛部位の特定ができているかがポイントかと思います。
特定できていて、物理療法機器を最大限に活かすことができる療法士がいれば、
改善効果は期待できます。
物理療法機器を使えきれない療法士が多すぎると思います。
何も知らないのに効果がないという前に、
使いこなせるようになってから、言いましょう。
まずは自分でやってみましょう。
結構鎮痛効果があると感じますよ。
さて話を戻します。
理学療法効果の報告はどんなことがされているのでしょうか。
少し見てみましょう。
理学療法の効果は持続しない
自己での改善は難しい
免荷で動き、超音波かけると
疼痛緩和できそう
まとめると、
脊柱管狭窄症自体は改善できない
生活背景を探り、姿勢、動作、筋力、バランスの視点から予防する必要があります
脊柱管狭窄症には姿勢・動作の改善は必須ですよ
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一度、脊柱管狭窄症のガイドラインを一読しましょう。
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コルセットをして、再発予防が大事です。 悩んでいる方は一度、はめてみて下さい。