脊椎圧迫骨折の理学療法④あなたはどう考える?
前回までお伝えしてきことは、
脊椎に対しての変形防止のための理学療法でした。
本日は、
急性期の疼痛が強く臥床状態、
もしくは医師からの安静度がコルセット着用するまでは離床不可との指示がある場合、
理学療法士は何をするかということを考えていきましょう。
皆様は何をしますか?
下肢の筋力増強?
ストレッチ?
関節可動域運動?
私ならば、一番始めに丸太様寝返り動作の練習を行います。
聞いたことありますか?
行っていますか?
臥床状態の際は、除圧も兼ねて、体位変換が大変重要となります。
だけど、体幹前屈させたり、ブリッジ運動させたりすると
疼痛が強く出現する場合が多いです。
また、症状悪化にもなり兼ねません。
だけど、体位変換しないといけない。
さぁ、こまったー!!
そこで丸太様寝返り動作練習です。
左へ寝返るとします。
まずは背臥位で両膝を立てます。
ここからがポイント。
骨盤を肩甲帯を同時に左へ倒します。
この際、脊椎のねじれは起こらないように注意します。
これで疼痛はほとんどなく、脊椎の動きにもほとんど影響なく、
寝返り動作が行えます。
これは私自身、必ず、一番始めに行うことです。
この寝返り動作を患者が疼痛なく行えれば、
体位変換も行えますし、起き上がり動作へ近づいていきます。
一度、行ってみて下さい。
もう一度ポイントいいますよ。
骨盤と肩甲帯を同時に寝返らせます。
どちらが先行しても疼痛でるので、
必ず、同時ですよ!!