前回までは脊椎圧迫骨折の種類や好発部位についてお伝えしてきました。
本日からは、その脊椎圧迫骨折に対する理学療法について書いていこうと思います。
あくまで私の考え方であるので、皆様も自分なりの考えを構築していきましょう。
現代は様々な情報が発信されていますが、
情報が多すぎて、結局、何に頼ればいいのか、何を信じれば良いのか、
迷うことは多々あります。
皆様はありませんか?
私が思うことは、一番は臨床において、自分がリアルで経験したこと
臨床においての経験からの予測が最も大事です。
それでかつ、同じような思いや経験をしている人が文献発信していれば
それが自分の中の考えとなっていきます
どんなに文献で文章化されていたとしても、
臨床と合わず、へー止まりで、
共感できないことが多すぎます。
理学療法の世界は特に…かもしれません。
客観のようで客観でないことが多いからです。
これから必要なことは、いかに自分の考えを持つか!!
これに限ります。
圧迫骨折の理学療法について、私なりの考えを書いていきますが、
違う考え方があれば、教えて頂ければ幸いです。
そして、スキルアップにつなげていきましょう。
さて、こちらをご覧ください。
この画像は、今までお伝えしてきました
脊椎の屈曲(前屈)外力による前方支柱の骨折です。
高齢者の姿勢はこういう前屈姿勢は多いですので、
やはり受傷しやすいことがわかります。
転んだわけではないけど、”いつのまにか折れる”=いつのまにか骨折というやつです
では、この方の担当になりました。
どうしますか?
まず、理学療法士として表してほしいのは、
短期ゴールでなく、長期ゴールでもなく、
最大の目的です
最近の理学療法士は
ゴール設定を
起き上がり自立とか、歩行自立とか…
能力低下のことばかりを言います
これって誰でも言えるし、
量ばかりの事じゃないですか。
考えてみて下さい。
量に視点を向けた起き上がりや歩行って
本当に理学療法士しかできないことでしょうか
看護師、介護士も経験を積めば、できます
現に、あるあるですが、
理学療法士よりも
看護師・介護士による病棟ADLの方が先を進んでいることを多く見てきました。
では理学療法士だったら、どうすべき?
まず、この画像を見て、
再発の防止へのアプローチが大切になってきます
理学療法の最大目的は
”椎体の楔状変形による脊柱後彎変形の防止”
と私なら、そう考えます
どういうことかというと
脊柱の後彎変形(前屈)により、前方支柱が折れたわけだから、
この後彎変形の進行を止めなければ、
再骨折もしくは疼痛増悪は免れることができません
では、理学療法では何をやるかは、
次のブログ:脊椎圧迫骨折の理学療法②でお伝えしていきますね。
ここまで読んで下さいまして、
ありがとうございました。