前回までで脊椎圧迫骨折①②をお伝えしてきました。
皆様、どうでしたか?知っていましたか?
意外になんとなくレベルで通過してしまっていることが多いようです。
また、私なりの考えも含まれますので、
皆様も皆様なりの勉強を行い、意見交換できたらと、思います。
さて、本日は脊椎圧迫骨折の好発部位となります。
知っていましたか?
始めのスライドをご覧ください。
好発部位は、
胸腰椎移行部である第11-12胸椎および腰椎1-2腰椎
です。
なんでか?ということが大事なんです。
ここからは私見です。
おそらく、
・第2-10胸椎までは、肋骨胸郭のため、可動性が少ない
・腰椎は前彎し可動性に富む
・腰椎は胸椎と比べ椎体が大きい
よって、まとめると、
動かない強固な部分を支えるよく動く部分「胸腰椎移行部」は負担が大きくなる
こういうことだと思います。
で、ここからが、さらに大事!!
へぇー、で終わらない。
自分の身体で、それを感じてみる。
第2-10胸椎までは、本当に可動性が少ないのかな?
腰椎は前彎してるから、可動性に富むのかな?…
など、必ず、自分でやってみる!!
これが大事です
それで、さらに
脊椎圧迫骨折は高齢者に多いです
腰が曲がっている→腰椎は後彎していることが多い
これは屈曲外力がかかりやすいポジション!!
これをモデル的に自分で作ってみて下さい。
この腰椎後彎の状態で、体幹の回旋運動はどうですか?
小さくないですか?
この腰椎の可動性が少なくなった状態で、
転ぶわけです。
腰椎回旋制限、腰椎後彎強まった状態で、
さらに屈曲外力が加わってくるわけです。
折れてしまう確率は増えますよね。
こういうことを、考えて、臨床に入るようにしましょう。
でこれからの超高齢化社会を迎える日本にとって、
一番大事なことは、骨折してからでは遅いのです
転ぶ前に介入
転ぶ前に、腰椎後彎の改善、回旋の改善
バランス能力の改善
筋力の改善
疼痛の改善
…やることはたくさんあります
病気になってからではなく、
病気になる前に!!
これ健康寿命を高めるために
大切なことであると思います。
病院勤務14年から、街に出てきた理学療法士が思うことでした。
次回は脊椎圧迫骨折の理学療法について書いていきますね。