生涯を楽しむための動き方

理学療法士による臨床・生活・予防・介護・子育てに役立つ身体の動きに関する情報がここにある

順応するパフォーマンスは内旋・脱力型

前回まで、歩行は脱力から始まり、力強さは必要ないとお伝えしてきました。 で、本日からはパフォーマンスと力の関係について書いていきます。 上のスライドをご覧ください。 スライドの写真は、 今や知らない人はいない、 世界的に偉大な野球選手である イ…

歩行は脱力から始まる‼

前回の記事では、 歩行困難は筋力低下が最もな原因なのかを書きました。 ⇩ご参照下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp 確かに筋力は必要だが、意識的な力強さの筋力ではなく、 無意識的に使える柔らかく、柔軟な対応ができる筋力は必要です。 では、本日は歩行…

歩行困難は筋力低下が最もな原因なのでしょうか?

唐突ですが、 一般的に歩行困難の問題は何か…との問いに対し、 最も多く原因として挙げられるものに、筋力低下があります。 日常でも、 ふらふらしてるとか、転んだとか、骨折したと聞くと、 自分の力がなくなったからかな… こうやって思い込むことがほとん…

腸腰筋を鍛える”四股のすすめ”

過去2記事では、 二足直立歩行をするには、 腰椎前彎・骨盤前傾が最重要であり、 そのためには腸腰筋(大腰筋)と多裂筋が大切ですよというお話をしてきました。 詳細は過去記事をご覧ください。⇩ kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp さて、本日…

骨盤前傾・腰椎前彎は下肢のPOWERを生み出す

今回は、前回の記事を続きです。(前回記事⇩) kenkoupt.hatenadiary.jp 二足直立歩行は直立(支持)していないといけません。 だけど、直立(支持)できて歩行できている方はあまりいないように思います。 なにかしら、前傾している方や円背の方が多い気がし…

二足直立歩行には腰椎前彎・骨盤前傾が最重要‼

我々、人間は、移動手段として歩行を獲得しました。 歩行と言っても、二足直立歩行です。 二本の足で直立(支持)して歩くのです。 これができるのは人間だけです。 器用なサルだったり、練習したクマなどは、できることがあります。 しかし、直立(支持)は…

身体の中は水分が多いから、柔らかくないといけない

ゆらゆら 人間の身体のほとんどが水です。 目安ですが、成人では体重の60~70%が水分となっています。 (胎児は90%、新生児は85%、高齢者は50%) 思ったよりも水分は多くないですか? 身体の中は水分が多いということは、 身体はゆらゆらと柔らかくない…

見ようとしてはダメ!視覚野で感覚的に入れると身体が勝手に動く!

技術も、知識も、運動も 見ようとしてはスキルは上がらない というお話しをします。 自分の経験を思い出してみてください。 一つ目の例です。 学校の授業のことですが、 先生が書いた字を、見て、ノートに写す作業をしたとします。 これって、頭に入っていま…

実際に自分が体験しないとわからない

実際に体験しないとわからない 理学療法士は解剖学を学習し、 臨床上は解剖学を武器とし理学療法を行っています。 理学療法士にとって、解剖学を知ることは必須となります。 解剖学はご遺体の解剖であり、場所や形は走行は分かります。 また、運動解剖学では…

動作改善には、統計でなく、一人のための気づきを大切にしよう!

統計 統計は凄く便利であり、 正当性、信頼性には欠かすことのできないツールです。 しかし、我々、理学療法士が動作の改善や、痛みの改善をさせたい場面では、 例え、研究報告、論文により正当化されていたとしても、 当てはまらないことが多々みられます。…

疑問を持つことを大切にしよう

私自身は昨年は4つの学会発表をさせていただきました。 科学ってなんだ?って話を本当に簡単にしていきます 科学scienceはギリシャ文明の哲学から生まれました 日々の生活での疑問、質問、思うこと…謎、 日々の臨床での疑問、質問、思うこと…謎 が、本当に…

介助・介護現場での”てこの原理”

理学療法士、介護福祉士、看護師… 介助・介護の現場で、よく使用するのが”てこの原理”であるが、 我々が学習した”てこの原理”は実際に使えるのか?を考えてみよう。 我々の教育課程で習った”てこの原理”は、 下のスライドだ。 無知 てこ 図のように、 腕木に…

相手に気づかせる接し方をしてほしい

まず前回の記事をご覧下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp その上で、 今回は、理学療法士は患者に気づかせるアプローチをしてほしいというお話をしていきます。 まずこちらのスライドをご覧ください。 患者自身が感じることが大事 我々、人間は無知であります…

再考‼理学療法士は患者をどう診るべき?

実習生や新人の担当をさせていただく機会が増えました。 近年、実習のあり方も改訂されるようになり、 レポートやデイリーの廃止、 自宅での学習は1週間で5時間まで(つまり1日1時間まで) と大幅に変わりました。 これはこれで良いとは思います。 ただ、こ…

意外に知らない!!術後の嘔吐はなんで起こる?

まずは、下の2つの記事をご覧下さい。 kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp 術後には疼痛が出現します 安静時疼痛、体動時疼痛、支持時疼痛… 疼痛の原因は、 炎症によるもの 術創部によるもの 組織の修復によるもの… で、その疼痛は強いと、離…

PTAじゃないよ!PCAだよ!!

画像はPTAです。 今回の記事では全く関係ありません(笑) 今回はPCAについて書いていきます。 PCAと聞いて、答えられる方いますか? 意外の意外に、答えられない方が多いのではないでしょうか? まずは前回書いた記事を見てから、今回の記事を読んで下さい…

大腿骨頸部骨折術後の疼痛管理

手術後の疼痛について簡単に書いていこうと思います。 大腿骨頸部骨折術後、腰部脊柱管狭窄症術後、変形性膝関節症術後… 今回は整形疾患の術後について書いていきます。 手術後には疼痛があります。 どんな疼痛なのでしょうか? こちらをご覧下さい。 術後の…

腰部脊柱管狭窄症の鑑別および理学療法

前々回までは 脊柱管狭窄症の治療と検査について書きました。 触り程度で、わかりやすいように書いたので、 物足りなさもあるかもしれませんが、 臨床ではこの程度知っていれば良いと思います。 では、本日は、 腰部脊柱管狭窄症の鑑別 および理学療法につい…

子供の記憶力・学習効果を高めるには!!

ちょっと一休み。 ここで記憶力・学習効果を高めるには…という話しをします。 こちらのスライドをご覧ください。 エビングハウスの忘却曲線 これは、有名な研究結果です。 エビングハウスの忘却曲線といいます。 すごく興味深くて、おもしろいグラフだと思い…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!③

今回の記事をみる前に、こちらの①②をご覧ください。 kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp ①ではプリンクという治療法について ②ではミエログラフィ―という検査について そして、今回は、ミエログラフィーで特定できた狭窄部位への 神経ブロック…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!②

前回の記事ではプリンクという点滴について書きました。 こちらをご覧ください。 kenkoupt.hatenadiary.jp プリンクで改善しない場合、 血管・血流由来のしびれ・疼痛ではないことが分かりました。 神経由来のしびれ・疼痛と分かったら、 部位を特定してして…

若年者の腰痛:腰部脊柱管狭窄症が増えている!!①

腰痛というと、 ぎっくり腰、慢性腰痛症 腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症 腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群…などがあります。 今回は腰部脊柱管狭窄症について書いていきます。 高齢者だけでなく、今はスマホ病・PC病の世の中で、 若年者でも増…

大腿骨頸部骨折術後の尿道留置カテーテルは早期に抜去を!!

ウロバック、ウロカテーテル 本日はウロバック、ウロカテーテルの管理について書いていきます。 病院、施設で働かれている方は必ず見たことがあり、扱ったことがあると思います。 クリニックでは、あまり見ないかもしれませんが、目にしたことはあると思いま…

人工骨頭置換術は前側方アプローチが主流

さて、本日は大腿骨頸部骨折後に人工骨頭置換術のアプローチ方法について みていきましょう。 学生だったり、若い理学療法士、 急性期の病院に行ったことがない理学療法士、 が想像できるように書いていきたいと思います。 ただ、私の考えなので、鵜呑みにし…

理学療法のエビデンス≠臨床に使える

エビデンスについて さて、本日は疾患の理学療法から少し離れたお話しをします。 皆様は研究をし、発表もしくは論文にまとめたことはありますか? まず、発表、論文を書くには様々な先行文献を読み、 ガイドラインなども読み、今どんなことがわかっていて、 …

BKP

BKP BKPです。 聞いたことありますか? 潰れた椎体が安静でも固まらない場合に固める手術です。 どのように行われるかというと、 BKP このように行います。 椎体の中にセメントを流し込みます。 それで固めます。 こういう方の場合、近くの椎体自体も脆いこ…

脊椎圧迫骨折後の再骨折と死亡リスク

臨床において、脊椎圧迫骨折は大変多くみます。 さらには、再骨折で入院してくる方も大変多く感じます。 では、どのくらいのリスクなのでしょうか? 上のスライドをご覧ください。 1つ椎体を骨折すると3.2倍、2つ椎体骨折すると9.8倍が、新たな椎体骨折につ…

脊椎圧迫骨折の理学療法⑥あなたはどう考える?

脊椎圧迫骨折の患者さんにみられる弱化筋についてです。 臨床において、よくみられるのは、 脊柱起立筋、多裂筋、大殿筋、腸腰筋の働きが弱いと感じています。 脊柱起立筋は前回お伝えしてきましたので、 そちらをご参照下さい。 本日は腸腰筋と多裂筋のエク…

脊椎圧迫骨折の理学療法⑤あなたは考える?

圧迫骨折 離床開始なにやる? 本日は、医師より離床開始の指示が出た場合、どうする?という話しをします。 もちろん、基本的な理学療法として、 筋力増強運動 関節可動域運動 ストレッチ 持久性運動 バランス練習 … は必要となります。 だけど、私として一…

脊椎圧迫骨折の理学療法④あなたはどう考える?

前回までお伝えしてきことは、 脊椎に対しての変形防止のための理学療法でした。 本日は、 急性期の疼痛が強く臥床状態、 もしくは医師からの安静度がコルセット着用するまでは離床不可との指示がある場合、 理学療法士は何をするかということを考えていきま…

プライバシーポリシー お問い合わせ